ナナノリムラ

ここは相方ナナと作った夢想の村。
私は住人である精霊を作り、ナナは色鮮やかな村の風景を描いた。
ナナノリムラはどんな人をも永遠の夢へと引きずり込む。
元の世界に戻っていく時きっと何かが違うはず。

-私が精霊と出会ったのはカンボジアの旅でのこと。
そこは絵の具パレットをこぼしたようなトロピカル色のオンパレード世界。
地平線に広がる大自然。そこで暮らす貪欲な人々。見るものすべてが私の随を刺激する。
ある日、ベンメリアという森をガイドしてくれた少女から、その話は聞かされた。
この森は何百年間と精霊達に守られ続けて生きている。人は死んだら、精霊となり自然物に宿る。そして私達を、この森を、守るために精霊として、ひとの魂は生き続けていくんだよ・・・・と。
呪術的な話が大好きな私は、精霊という存在に強く興味を持ち、日本に戻ってから色々と調べ始めた。しかし、いくら文面上では納得しても自分の中には吸収しきれない。
それなら自分のこの手で視覚化してみよう。何かを確信し、納得するかもしれない。
それから私の精霊作りは始まった。-

2003年 500㎝×500㎝×250㎝ 新聞紙、綿布、顔料、アクリルガッシュ、ラップ、ボンド、古布、ビーズ、キャンバス、造花、土


FACE

FACEのトンネル皆で遊ぼ♪

ユニークなメンツが集まって、楽しいFACEの出来上がり★

2004年 (120㎝×120㎝×120㎝)×5個 スポンジ、ボンド、アクリルガッシュ、古布


ワタシノユートピア

アジアの国々を旅して出会った多くの子供達との触れあいが今の自分を見つめ直す機会を生んだ。今の自分に至る過程で心の中に変化が生じていることに、昔は心の中にあった大切なモノタチを今は失ってしまっていることに、気づかされた。毎日が夏休みのように見るモノすべてがワクワクドキドキキラキラしていた子供の頃の私。大人になるにつれそんなモノが次第に薄れていってしまった今の私。時間の拘束、世間の目、豊かな物質や情報が、新鮮さを減少させ人との関係を希薄にさせた。そして誰からも非難されたくない他人の目を意識した臆病者な私を誕生させた。こんな自分に息苦しさを感じここから解放されたいと思うようになっていった。もしももう一度子供に戻って昔の自分を取り戻す事ができたならこの息苦しさから解放されるかもしれない。だけどこの現実世界では叶える事ができない。なぜならばこの現実を生きてきたからこそ今の息苦しさがあるからだ。私の願う自分が戻れる世界はこの世に存在しないが、そこで何かが変わるかもしれないと思い、望郷を制作した。

2005年 400㎝×400㎝×300㎝  ガーゼ、綿布、綿、スポンジ、ウール糸、綿糸、ビーズ、スパンコール、ボタン、雑誌、マカロニ、グミ、飴、ワイヤー、針金


モニカナセカイ

南インドのハンピという村でモニカという名前の少女に出会った。多きな瞳をくるくるさせ、豊かな表情をもつ美しい女の子。兄弟や友達と赤茶けた土の上を、裸足で駆け回り遊んでいる。

ハンピあたりの言葉で「モニカ」は美しいという意味合いらしい。また、親から手放された名前を持たない女の子に、この名前を授ける人が多いらしい。彼女もそのひとりだった。

捨てられてしまう名前をもたない「モノ」達を収集し、それらを糸でつなぎ合わせ、私は新たな「イノチ」を作り始めた。そして、その「イノチ」に「モニカ」と命名し、沢山の「モニカ」ちゃんを増殖させて、新たなイノチの世界を造り上げた。これは私が作った新たなイノチの世界の作品。

天から舞い降りてくる沢山のモニカちゃん達は捨てられてしまうモノ達が繋がり合い、新たに埋まれたイノチのカタチ。無数のイノチとそこに広がる無限の世界を創出した。


2009年 520㎝×600㎝×4740㎝  古布、古紙、空き缶、ペットボトル、ストッキング、綿、アルミホイル、人形、ぬいぐるみ、食品包装紙、食品パック、レジ袋、紙袋、水彩絵の具、アクリルガッシュ、水性ペン、油性ペン、ボールペン、色鉛筆、鉛筆、パステル、クレヨン、針金、ワイヤー、テグス、ボンド、粘土、綿糸、ウール糸、段ボール


モニカナタイヨウ

インドの最南端カーニャクマリで見た水平線から昇る朝日の景色。

2009年 520㎝×600㎝×1000㎝  段ボール、古布、古紙、空き缶、ペットボトル、アルミホイル、食品包装紙、粘土、ボンド、水彩絵の具、アクリルガッシュ、パステル、クレヨン、水性ペン、ボールペン、色鉛筆


太一やの精霊~たましいのかくじっけん~